現在ウルトラマンを扱ったサイトは数多くありますが、大概はいわゆる『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』といった1960年代放映のシリーズ初期の作品(コアな特撮ファンの間では『第一期ウルトラ』といわれる)だけ扱ったものか、またはウルトラシリーズ全てを扱ったもの、または『ウルトラマンティガ』以降の平成に放映された作品を扱ったものか、殆どこれらいずれかしか存在していないようです。なので、1970年代放映の『帰ってきたウルトラン』『ウルトラマンエース』『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』(これらの作品は60年代のウルトラシリーズが『第一期ウルトラ』といわれるのに対して『第二期ウルトラ』といわれる)だけを扱ったサイトがあってもいいのでは、と思いこのページを製作いたしました。

 自分は昭和47年生まれ。1978年ごろの、いわゆる「ガシャポン怪獣消しゴムブーム」の世代。ウルトラシリーズは、1960年代の『第一期ウルトラ』と、セブンの終了から3年後に再開された1970年代放映の『帰ってきたウルトラン』『ウルトラマンエース』『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』といった作品を全て再放送で始めて見たのです。

 当時の子供の目でみて、これら『第一期ウルトラ』と『第二期ウルトラ』は、別段区別していたわけではなく、均等に楽しんでいたように思います。また、子供のころはウルトラマンと同時期に活躍したキャラクターものの『仮面ライダー』『マジンガーZ』の再放送も行われていました。『仮面ライダー(1号〜2号)』『マジンガーZ』もウルトラシリーズと同様に無心に楽しんでいました。そして、大人になってから見返しても、ウルトラ、特に70年代の第二期ウルトラは子供のころ見た時と印象が変わらず良い意味で驚いたものでした。

 聞くところによれば、ウルトラシリーズは再放送されることを前提にして、後の時代の人が見ても耐えられるよう、通常のテレビ映画よりお金をかけて作っているそうです。しかし初期ウルトラは、面白いところはあっても大レトロな(悪くいえば古臭い)作品という感じで、やはり今みると昔の作品独特のノンビリしたテンポにどことなく違和感を覚えるのですが…。ウルトラに限らず、内容的、テクニック的に完熟した70年代以降の日本の映画、ドラマ作品は作品として古い感じか希薄です。逆に新しくみえることさえあるように思えます。

 また、自分が第二期ウルトラをみておもしろいと思った要素のひとつにハズレの話が少ない、ということもあります。初期ウルトラは、作品の狙いが特撮によって現実に起こり得ない超常現象をや事件を映像化する、ということであり(怪獣の出現も、これら超常現象の範疇にふくまれる)、ドラマ性、テーマ性にストーリーの主眼を置いていません。よってドラマ性、テーマ性のある話が、作品中に半数前後の数しかないのが実際です。しかし、第二期ウルトラは、ほぼ全ての話にドラマ性があり、同時にウルトラ兄弟の登場など、ビジュアル的にも派手で見ごたえがある、というのが自分の個人的な感想です。ドラマ性、テーマ性のない作品にもそれなりの良さはありますが、自分はある程度そういったものにこだわる趣向があるため、第二期ウルトラが気に入っているのです。

 また、そのドラマに独特のこだわりがあるのも、自分が第二期ウルトラを大人になって見返して面白いと思う要素です。

 では、その第二期ウルトラ独特のこだわりとは何なのか。一口でいえば、子供番組でありながら人間の心の個人レベルでのダークサイドな部分を白日の元にさらしたことです。近年社会現象となったアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の監督、庵野秀明氏が第二期ウルトラのファンであることから、第二期ウルトラのこういった要素は、『エヴァンゲリオン』にも多大な影響を与えたと思われます。そういった第二期ウルトラのドラマの魅力は、このページの幾つかの論文を読んで頂ければお分かりになるとおもいます。それらは下のメニューのタイトル文字をクリックすれば見ることができます。

作品研究1、『70年代カルチャー第二期ウルトラを総括せよ!』
作品研究1補足『ニーチェと少年犯罪についての一考察』
作品研究2、『第2期ウルトラにおけるアンチテーゼ編考
作品研究3、『第二期ウルトラ怪獣デザイン論』

作品研究4、『第二期ウルトラ特撮映像論』
作品研究6、『第二期ウルトラのドラマ的実験』
作品研究7、『第二期ウルトラ構造的脚本論』
作品研究8、『第二期ウルトラファミリードラマ考』

作品研究9、『第二期ウルトラのシリーズ構成論』
作品研究10、『第二期ウルトラスポ根的ドラマ論』

番外編、『日本特撮ヒーローの海外激闘史』

*作品研究5は、現在閉鎖中

 このサイトのトップにある「華麗にロマンを謳う空想怪奇サイト」というフレーズは、『タロウ』の脚本の表紙に書かれたスローガン「華麗にロマンを謳う空想怪奇シリーズ」という言葉を意識したものです。この「華麗にロマンを謳う空想怪奇シリーズ」という言葉は『タロウ』だけでなく第二期ウルトラの全ての作品を指し示す言葉であるとおもいます。人間の心のダークサイドが織り成す怪奇ロマン、それが第二期ウルトラのドラマなのです…。

 文中、初期ウルトラ(主にセブン)との比較を行っていますが、これは一種の思考実験として書いているもので、本気で作品の価値を貶めていることを意図的しているわけではないのでご了承ください。

 また、ある知人に、当時の関係スタッフから直に取材を敢行した方がおり、その人の協力で特別インタビューなどを収録できました。一度同人誌で掲載されているものですが、より多くの方に読んで頂きたく、こうしてページで公開いたします。それらも下のメニューのタイトル文字をクリックすれば見ることができます。

  • 橋本洋二プロデューサーロングインタビュー(一部工事中)
  • 脚本家、阿井文瓶氏からのお手紙
  •  また、第二期ウルトラに関する様々な疑問に、自分なりの考察を加える『第二期ウルトラの謎?コーナー』もあります。下のメニューのタイトル文字をクリックすれば見られます。

  • 第二期ウルトラの謎?コーナー
  • 以上は、すべて管理者ヤフールが書いた文章ですが、資料協力をいただいたビッキーHONMAさんから寄稿していただきましたので掲載します。

  • 第2期ウルトラの星に祈りを込めて

  • 「華麗にロマンを謳う空想怪奇シリーズ」第二期ウルトラの魅力を本サイトで再確認してくだされば嬉しくおもいます。

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    リンクのコーナー

    トータス砲のホームページ
    トータス砲さんの第二期ウルトラと歴史を扱ったサイト。放映リストなど資料的価値満載!
    『ワンダバステーション』は資料面が弱いので、是非こちらと合わせて御覧下さい


    なんと、おおとりダン君(現やじるし君)が現役中学生だったときに
    たちあげたウルトラマンレオのホームページ!
    レオが世代を超えた偉大なカルト作品であることを実感させてくれます。
    特に管理者自身によるイラストや
    熱い盛り上がりを見せる掲示板(JATL作戦室)は必見。
    ここの掲示板は、巷で話題沸騰中(?)とか。

    ウルトラ解釈大作戦
    第二期ウルトラを中心に、従来のHPのように制作サイドへの考察ではなく
    あくまでウルトラシリーズの完成作品から
    独自の解釈を行うというページです。
    まだ工事中の部分がおおいですが、これからに期待!


    『ウルトラ38番目の弟の部屋』
    第2期ウルトラと初期ウルトラを
    分け隔てなく扱うというホームページです。
    ここの管理者さんは、本サイトを見る前は
    第2期ウルトラは書籍で評価が低いので
    みる必要がないとおもっていたとか。
    本サイトをみてくださってから興味をもち
    実際見てみると第2期が何故あれほどの低評価を受けるのかと
    疑問になったといわれてました。
    こういう方がいるとうれしいですね〜。

    ZIRAY-26 CAMPAIGN
    人気サイト『PLA★VAM』が装いもあらたに復活!
    『PLAVAM-? ZIRAY-26(ジライ ジロウ) CAMPAIGN』
    略して「Z2C(ゼッツーシー)」だそうです。
    スーパー戦隊・仮面ライダー・ウルトラマン・メタルヒーローの
    4大ヒーローシリーズを話題の中心にしてますが、
    ウルトラは『ウルトラマンA』中心にあつかうそうです。
    さらなる躍進に期待大!

    英雄は死なず!
    テレビ特撮作品の主なキャラクラターデザイナーや
    効果音(!)について分析する
    独自の切り口が光るサイトです。
    キャラデザインと効果音というのは、
    案外ファンのツボをついていますね〜。
    というよりも筆者のツボなのか(笑)。
    資料的価値大です。

    以下、リンクして頂くページ募集中!


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